ダイズ紫斑病の特徴と食品としての安全性について調べてみた!

紫斑病 栽培方法
大豆の紫斑病

私の畑での事例ですが、何年も自家採種して作り続けている大豆にも必ず紫斑病に感染しているものが毎年出てきます。年によって多かったり少なかったりします。その年の気象条件で左右されるようです。

紫斑病に感染した大豆は、見ればすぐにわかるので選別は簡単です。

この記事では、大豆紫斑病の特徴とその原因・対策についてみていきたいと思います。

大豆紫斑病の特徴について

まずは、大豆紫斑病って何というところからいってみましょう。

紫斑病とは?

大豆の紫斑病は、主に菌類によって引き起こされる病気で、その病原体はセプトリア菌と呼ばれる一種の糸状菌です。いわゆるカビの一種です。

紫斑病の症状と原因・対策

紫斑病は大豆の葉に紫色の斑点を引き起こし、生育の悪い個体では葉の枯死を引き起こし落葉させてしまうこともあります。

また大豆の実のほうにも紫色の斑点を発生させて見た目が悪くなります。

この病気は特に湿度が高く、気温が比較的低い条件(気温22~26℃)で蔓延します。

紫斑病の予防と対策には、適切な湿度管理が必要になってきます。

具体的には、雨季に適切な排水を確保することと風通しを良くすることで菌類の繁殖を抑えることが可能です。

また、種まき用のタネに紫斑病に感染した大豆を使用しないことが重要です。

紫斑病大豆は食べても安全なの?

紫斑病に感染した大豆を食べても健康上問題ないのかという点も気になりますよね。

でも安心してください!

紫斑病に感染している紫色の斑点や斑紋がある大豆を食べても健康上何ら問題ありません。

大豆はかならず煮たり蒸したりしてから食べますので、菌自体は死滅してしまいます。

ただし見た目的には、ちょっと違和感があるので気になる方は、除いて食べてください。

味噌や醤油などに加工する場合は、大豆を潰してしまいますので気になることはないとおもいます。

紫斑病に感染している大豆は、安全に食べられるとは言っても個人的には健康に育った大豆ではないので栄養価や食味としては健康な大豆よりも劣るのではないかと思っています(※実際に調べたことはないのであくまで個人的な印象です)。

ちなみに当園では、紫斑病に感染している大豆は自家用として味噌などの加工用にしています。

道の駅や産直市場などで販売されている大豆には紫色の斑点をもつものが混じっているものがありますが、食べても問題ないので安心して購入してください。

おわりに

大豆の紫斑病については、畑の水はけを良くするとか風通しを考えた畝の配置など基本的なことで繁殖を抑えることができます。

それでも完全になくすことはかなり難しいと思います。

自然農の畑では、畝の場所ごとにかなり土壌の環境などが違うのである程度は紫斑病が出てしまいます。

あまり神経質にならずに毎年発生することを頭に入れつつ、作付け方法などを工夫していけば良いかと思っています。

大豆を作り続けて種を選別していけば、いずれ紫斑病にも負けない強い大豆ができてくると思って気楽にやるのが良いかと思っています。

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