結論:#400→#600のダイヤやすりで“低い角度を一定”に保てば切れ味は戻ります。
用意するもの:ダイヤやすり(#400/#600)、サビ落とし、油(ミネラル/椿)、手袋・保護メガネ。
目安:作業20~30分/草刈り2~3回ごとに軽く当て直しでOK。
自然農で必ず揃えておきたい道具の一つがノコギリ鎌です。
このノコギリ鎌は、本来の使い方は稲などを刈る道具ですが自然農の場合は、草刈りはもちろんのこと土に中にザクッと突っ込んで宿根草の根っこをカットするのに使ったり、植え穴を作るために土をほぐしたりするときにも重宝します。
このように土との摩擦や小石などともよく接触するので鋸歯の摩耗や損傷が激しくなります。
刃が切れなくなってくると草刈りの時などに余計な力が必要になったり、とてもストレスですし作業がはかどりません。
ノコギリ鎌は、他の道具以上に定期的なメンテナンスが欠かせない道具ですね。
今回は、ノコギリ鎌のメンテナンス方法と選ぶ時のポイントも紹介していきます。
早速いってみましょう!
【自然農】ノコギリ鎌の研ぎ方|必要な道具と手順

上の画像のノコギリ鎌は100円ショップで購入したノコギリ鎌です。百均の品質を確かめたかったということもあって今回、使用してみました(^^)
新品の状態から一畝分の草刈りと苗の植え付けをおこなったあとのノコギリ鎌の刃の状態です。
鋸歯の尖った刃の部分の損傷がはげしいですね。


さすがにこうなってくると草を刈る時も抵抗が大きくなって切れない状態になってきます。
ストレス増大です(・_・;)
メンテナンスの必要がありますね!
用意するもの
- ダイヤモンドやすり #400(成形)/#600(仕上げ) 平ヤスリと断面がひし形のもの
- 油(椿油やオリーブオイル/ミネラルオイル)
- 手袋・保護メガネ、古布、固定台(万力や滑り止めマットなど)
※サビがひどい場合は、サビ落とし用にサンドペーバーやクレンザー、サビ取り剤
用意するのはダイヤモンドヤスリが便利です。一応2種類のダイヤモンドヤスリがあったほうがいいです。
鋸歯の研ぎには、ヤスリの断面が<>こんな形状のダイヤモンドヤスリが必要です。
このヤスリの両側の尖った部分を鋸歯の一つ一つの谷の部分に当ててヤスリを前後に動かして研いでいきます。
あとは、一山一山を研いでいくイメージです。
刃の数が多いので根気のいる作業ですが、ちゃんと研ぐとよく切れる鎌になりますよ。
ノコギリ鎌のメンテナンス【番外篇】

知り合いがもう捨てるというので無料でもらってきたサビサビのノコギリ鎌をメンテナンスして切れるノコギリ鎌に復活させてみました。
表面おサビ具合は、なかなかひどいですがまだ鉄の内部まではサビが進行していなさそうなので研げば使えるノコギリ鎌になりそうです(^^)
早速表面の錆落としからはじめます!
鎌の表面に浮いているサビをサンドペーパー(荒目#80~100程度)などである程度落としてしまいます。
続いて、鋸歯の研ぎに入ります。
下の画像は、表面の浮いてのサビを研磨し終わった状態のものです。

画像にあるようなヤスリの断面が扁平なひし形状<>のダイヤモンドヤスリで刃の部分を研いでいきます。

刃を研ぐときのポイントは、鋸歯の谷の部分にヤスリをしっかりと当てて一方向に押し出すように研磨していくことです。
刃の谷の部分の溝が摩耗でなくなりかけていたり欠けてしまっている場合は、ヤスリを前後させて先に溝のラインを作り出してから、刃をつけるようにするといいですね。

鋸歯は、刃の溝が多いのでなかなか根気がいる作業ですが、結構無心になれる作業でもあります。
上の画像は、鋸歯を研ぎ終わった段階のものです。

歯の裏からみるとしっかりと鋸歯の山谷がしっかとできているのがわかりますね。
これぐらい歯がつけば草を刈るのも問題なく使えます。
本当ならここまで錆びないように普段からメンテナンスをしているのがベストですね。
このサビサビのノコギリ鎌もこれから使いながらメンテナンスしていくともっと使い勝手のよいノコギリ鎌になっていくと思います。
ノコギリ鎌は研ぐ?それとも買い替える?判断の目安
ノコギリ鎌は、切れ味が落ちたからといって、すぐに買い替える必要はありません。
刃先が少し丸くなった程度であれば、ダイヤモンドヤスリで刃を整えることで、切れ味をかなり取り戻すことができます。
私自身も、切れ味が落ちたノコギリ鎌はできるだけ研ぎ直しながら使っています。
ただし、どんな鎌でも研げば使い続けられるわけではありません。
安全に使うためにも、刃の状態を確認して「研いで使うか」「買い替えるか」を判断することが大切です。
研ぎ直して使えることが多い状態
次のような状態であれば、まずは研ぎ直しを試してみてよいでしょう。
- 草を刈ったときに以前より引っかかる
- 刃先のギザギザが少し丸くなっている
- 表面に軽いサビが出ている
- 切れ味は悪いが、刃そのものには大きな変形がない
- 柄や刃の取り付け部分にガタつきがない
こうした状態なら、刃先を一つずつ整えてあげることで、まだ十分使えることがあります。
道具は手入れしながら使うことで愛着も湧きますし、必要以上に買い替えずに済みます。
買い替えを考えた方がよい状態
一方で、次のような状態では、無理に修理して使い続けるより買い替えを検討した方が安全です。
| 鎌の状態 | 判断の目安 |
|---|---|
| 刃先が少し丸い | 研ぎ直し |
| 軽い表面サビ | サビを落として研ぎ直し |
| ギザ刃が多少摩耗している | 状態を見ながら研ぎ直し |
| 刃が大きく欠けている | 買い替えを検討 |
| 刃全体が大きく曲がっている | 買い替え推奨 |
| 深いサビで刃が薄くなっている | 買い替え推奨 |
| 柄と刃の接合部がぐらつく | 修理または買い替え |
| 柄が割れている | 柄交換または買い替え |
特に注意したいのは、深いサビと刃の変形です。
表面の赤サビ程度なら落とせることも多いのですが、サビが内部まで進んで刃が薄くなっている場合は、作業中に刃が欠けたり折れたりする可能性があります。
また、刃が大きく曲がった鎌を無理に元へ戻すと、金属疲労によって強度が落ちることもあります。
数百円から千円程度の鎌であれば、無理に直して事故につながるより、安全を優先して買い替えた方がよいケースもあります。
基本は「研いで使う」、安全上の限界を超えたら交換
私としては、ノコギリ鎌は消耗品として簡単に捨てるのではなく、できるだけ研ぎながら長く使いたい道具だと思っています。
とくに鋼の鎌は、きちんと手入れをすれば長く使えます。
ただし、
「まだ使える」と「安全に使える」は別の話です。
刃の欠け、深いサビ、大きな変形、取り付け部分のガタつきなどが見られる場合は、安全を優先して判断しましょう。
ノコギリ鎌の研ぎ方についてよくある質問
ここでは、ノコギリ鎌を研ぐときによく出てくる疑問をまとめます。
ノコギリ鎌は普通の砥石でも研げますか?
研げないわけではありませんが、ノコギリ鎌特有の細かなギザ刃を一つずつ整えるには、細いダイヤモンドヤスリの方が作業しやすいです。
普通の平たい砥石では、ギザ刃の谷部分までうまく当てるのが難しいため、刃の形を崩してしまうことがあります。
私の場合は、細めのダイヤモンドヤスリを使って、刃の谷に沿わせながら一方向に研いでいます。
どのくらいの頻度で研げばいいですか?
使用頻度や刈る草の種類によります。
硬い草や地際を刈ることが多いと、刃先は早く摩耗します。
私の場合は、切れ味が落ちてきたと感じた段階で軽く研ぎ直すようにしています。
完全に切れなくなるまで使い込むより、少し切れ味が落ちた段階でこまめに整えた方が、研ぐ作業も短時間で済みます。
ダイヤモンドヤスリは何番くらいが使いやすいですか?
大きく刃先を整える場合はやや粗め、仕上げには細かめの番手が使いやすいです。
この記事で紹介しているように、最初に#400程度で形を整え、その後#600程度で仕上げる方法は、家庭でのメンテナンスとして扱いやすい組み合わせだと思います。
ただし、鎌の刃の状態によっては、必ずしも2種類を使う必要はありません。
軽い研ぎ直しであれば、細かめのヤスリだけで十分なこともあります。
刃の両側を研いでもいいですか?
ノコギリ鎌は、製品によって刃の形状が異なります。
基本的には、もともと刃が付けられている側の角度を崩さないように研ぎます。
両側から強く削ると、刃先の形が変わって切れ味が悪くなる場合があります。
研ぐ前に、刃をよく観察して「もともとどの方向から刃が付けられているか」を確認することが大切です。
サビたノコギリ鎌も使えるようになりますか?
表面に出た軽いサビであれば、サビを落として研ぎ直すことで再び使えることがあります。
ただし、深く腐食して刃が薄くなっていたり、刃元までサビが進んでいる場合は注意が必要です。
見た目だけきれいになっても、刃の強度が落ちている場合があります。
サビを落としたあとに、刃の厚みや欠け、柄との接合部分も確認しましょう。
100均のノコギリ鎌も研いで使えますか?
刃の材質や構造にもよりますが、研ぎ直して使えるものもあります。
ただし、本体価格が安い鎌の場合、何度も時間をかけて研ぐより、状態によっては買い替えた方が合理的なこともあります。
一方で、研ぐ練習用として使ってみるのはよい方法です。
まず安価な鎌でヤスリの当て方を練習してから、大切に使っている鎌を研ぐのもよいと思います。
研いだあとに油は塗った方がいいですか?
鋼製の鎌であれば、保管前に刃の水分や汚れをしっかり落とし、薄く油を塗っておくとサビ予防になります。
とくに湿気の多い物置や納屋で保管する場合は効果的です。
ただし、油を大量に塗る必要はありません。
布などに少量の油を含ませて、刃の表面に薄く伸ばす程度で十分です。
ノコギリ鎌を研いだら、実際の草整理にも使ってみよう
ノコギリ鎌は、自然農の畑ではとても出番の多い道具です。
単に草を短く刈るだけではなく、
- 作物の株元だけ草を整理する
- 畝の草を地際で刈る
- 刈った草を草マルチとして利用する
- 宿根草の根元を整理する
といった作業にも使っています。
自然農では、草をすべてなくすのではなく、作物とのバランスを見ながら草を整理していきます。
そのため、細かな場所を狙って刈れるノコギリ鎌は非常に使いやすい道具です。
実際の畑でどのように草を整理しているかについては、こちらの記事で詳しく紹介しています。
→ 「自然農の畝と通路の草整理|草を敵にせず、草マルチとして活かす方法」
また、自然農で普段使っている道具全体について知りたい方はこちらも参考にしてください。
ノコギリ鎌は、きちんと手入れをしながら使えば長く付き合える道具です。
研ぐことそのものを目的にするのではなく、よく切れる鎌で、作物や草の様子を見ながら気持ちよく畑仕事をすることが一番大切だと思っています。
失敗しないノコギリ鎌の選び方のポイント!
今回は、百均のノコギリ鎌を試してみましたが、鎌としての切れ味は悪くないです。
しかしながら、刃の部分の鉄の質が価格なりという部分があるので、刃が傷みやすいですね。
すぐにメンテナンスが必要になる印象です。
あと刃全体の厚みが薄いので太い宿根草の根っこや密集しているイネ科の草をまとめて刈るときに力が湾曲してしまって力が分散してしまいます。
選ぶなら肉厚の刃のノコギリ鎌がベストです。
ホームセンターなどにいくと何種類かのノコギリ鎌が売られていますが、選ぶ時に刃に力をかけてみてどれくらい曲がりやすいか試してみるといいと思います。
安いノコギリ鎌は、少しの力で刃が湾曲してしまいます。値段が高くなればなるほど刃がしっかりとしている印象を受けると思います。
あとは予算との兼ね合いで使用頻度などとも考え合わせながら選ぶと良いでしょう。
ぜひ選ぶ時のポイントにしてもらえれば思います。
ノコギリ鎌は、刃の厚みや鋼・ステンレスなどによって使い勝手が変わります。特に自然農では硬い草や宿根草にも使うため、少し剛性のある刃が扱いやすいと感じています。
詳しい選び方については別記事にまとめました。
ノコギリ鎌などの刃物道具は、基本的に値段に比例してモノとしては良いものだと思ってもらって間違いないです。
あとは、自分の使う頻度や技量に合わせて選んでもらえればいいのかなあと思います。
まとめ
ノコギリ鎌の刃研ぎのメンテナンス方法について紹介してきました。
畑作業が終わって使い終わったら、軽く水洗いして土や泥を落として、刃の状態を確認すると良いですね。
歯の摩耗や傷みがあればメンテナンスを心がけておくと道具が長持ちして使い勝手が良いものになっていきます。
ノコギリ鎌がなんか使いづらいなあと思ったらメンテナンスに挑戦してみてください。
ノコギリ鎌の選び方については、あまり値段が安いものを買うよりは500円~1000円代のものをはじめに買っておくほうがあとから後悔はないと思います。
使っていくとだんだんと道具にも愛着がわいてきて菜園ライフにも楽しみが増えると思いますよ(^^)


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