ミニトマトに病気が発生!症状や対応策を紹介!【自然農】

ミニトマト病気 栽培方法
ミニトマトの病変

会員さんの家庭菜園でミニトマトの収穫間近の時点で病気が発生!

じっくりと大事に育ててきたミニトマトに病変がでてきて、茎や葉っぱ、実にも被害がでてきました(-_-;)

どんな病気が発生したのか?

その病気への対応策(対処療法)についても詳しく紹介していきます。

ミニトマトに病気が発生!どんな症状か紹介!

ミニトマト病気

ミニトマトの病変

上の画像にあるようにミニトマトの実が焦げ茶色に変色して激しいところは、白いカビのようなものが発生しています(-_-;)

トマトの実以外の軸のところにも変色がみられます。

細菌やウィルスに感染したときに見られる症状に近いですね。

このミニトマトの葉にもおなじような斑状の変色が多く見られる状況です。

ミニトマトの病気

ミニトマトの病変

ミニトマトの葉っぱのところどころに斑状に変色が見られます。

さらにこの変色がひろがったところは、葉っぱが完全に枯れてしまっているところもあります。

このミニトマトは、全体的にかなり病気が進行してしまっている状態です。

おそらく病原菌(細菌やウィルス)が葉脈にのってミニトマトの全体に感染が広がっていると推測される状態です。

うーん、かなり病気が進行していて致命的な状態です😨

このような症状がでる病気の正体が気になりますね!

ミニトマトの病気の正体とは?対応策はあるのか?

このミニトマトの病気は、しらべてみるとどうやら「疫病(えきびょう)と呼ばれるトマトに発生するカビ菌(糸状菌)の一種による病気のようです。

正式な病原菌は、学名 Phytophthora infestans (Montagne) de Bary(糸状菌 鞭毛菌類)。

うーん、難しい名前です^^;

トマト疫病の発生しやすい条件とは?

20℃~25℃ぐらいの低温多湿の時に発生しやすいそうです。

そのような気象条件の時期は、梅雨や秋雨ですね。

今回の家庭菜園では、ちょうど9月後半から気温が20℃前後からそれ以下になる日も続いていて雨の日も多かった(多湿の状態)のでちょうどトマト疫病が発生しやすい気象条件でした。

トマト疫病の原因菌(糸状菌)の胞子は、21℃で形成されるそうです。

この温度帯で雨や多湿状態が続くと糸状菌の胞子が多量に準備されている状態と考えておく必要がありますね(-_-;)

あとは、肥料分(窒素過多)が多いとトマトが軟弱に育ってしまって免疫力が低下しているときには感染して病気が発生しやすくなります。

トマト疫病の発生原因は何か?

水分(多湿)を好む糸状菌・いわゆるカビの一種がトマトの葉の気孔からトマトに入り込み発芽することで発症します。

普通は土壌中にいる糸状菌がどのように気孔に入り込むのかは、雨による土の跳ね返りや土のついた手で誘引作業などをしたときに葉や茎に糸状菌が付着してしまい感染するケースも考えられます。

また、感染して発症した葉っぱなどから胞子が飛び、葉っぱなどに付着して気孔から入り込む場合のような2次感染がありえます。

トマト疫病の対応策(防除対策)とは?

一般的な慣行農法の場合は、化学薬品を事前に散布して予防したり発症したら薬品を散布することになります。

しかしながら自然農ではそのような化学薬品は使わずに野菜自体の免疫力を高めつつ、発症してしまった場合は天然由来の安全なもので対応していきます。

具体的な自然農的対応・対策について紹介していきます。

基本的に日々のミニトマトの生育状況をよく観察しておく必要があります。

見るポイントは葉っぱの色です。

ミニトマトの葉が濃いグリーンの場合は、養分過多の状況だしは葉っぱ黄色味がかった薄いグリーンの場合は養分が足らない状況です。

健康的なミニトマトは、葉の色がちょうど中間の濃くもなく薄くもない見たときに綺麗なグリーンと感じる色になっています。

生育状況に応じて、米ぬかなどの補いを適宜おこなって健康的なミニトマトを育てていくようにすると多少雨が多くてもトマト自体の免疫力があれば発症することはありません。

あとは、株元の草マルチをしっかりとして雨による土の跳ね返りを防いでおく必要があります。

また、土に付きそうな葉は事前に剪定しておくなども対応も必要ですね。

それでも疫病が発生する場合は、畝自体の水はけが悪く多湿状態になりやすい土質である可能性が高いです。

その場合は、トマトが好む乾燥ぎみの畝にしていく必要があります。

簡単な対応は、畝の高さを上げることです。

畝たの高さを上げる方法は、2つあって畝に土を盛るか通路を掘り下げるのどちらかです。

通路を掘り下げるのは、畑全体の排水とも関係してくるので可能な場合の選択肢ですが、小さな家庭菜園の場合は、通路を土を取りつつ畝に土を盛っていくのが現実な対応かと思います。

上記が予防的な対応策ですが、

すでにトマト疫病が多発的に発症してしまった場合の対応策(対処療法)について紹介していきます。

葉っぱにポツポツと斑状の褐色部が見られる程度の軽症の場合は、その葉を切除していきます。

枝やトマトの実にも変色がみられる場合は、変色している実や枝は切除します。

その後に100倍程度に薄めた食酢を2~3日おきに葉面散布しておきます。

それでも症状が広がる場合は、50倍の食酢をおなじように散布します。

※最大30倍まで濃くしてみて様子をみていきましょう!

ほとんどの場合はこれで復活してくれるはずですが、それでもダメな場合はその株は諦めて株元から切除しておきましょう。

そのまま畑に置いておくと他の株への感染源となってしまいます。

切除した葉などはまとめて堆肥場やトマトからはなれた畝の中や通路の土の中に埋めておくと良いでしょう。

トマトの株元などには放置しないほうが無難です。それも感染源となってしまう可能性があるので注意しましょう。

20℃前後の気温と多湿状態が解消されれば、病気も収まっていきますのでそれまで株が持ちこたえてくれればまた元気になっていくと思われます。

おわりに

ミニトマトの疫病というカビ菌(糸状菌)による病気について紹介してきました。

気候条件がそろうと発症しやすくなるので、その土地土地の状況を観察しながら適切に対応していくと病気そのものが発症しないか軽症で済みます。

日々の観察眼を養っていけば年々うまく栽培できるようになっていきますのでよく観察していきましょう。

最近は、毎年気象条件もかなり違うので対応に試行錯誤ですけどね~😰

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