寒冷地長野の山間地小諸・軽井沢の自然農・春の畑仕事5月

栽培方法

新暦5月の畑仕事は、春の陽気もあり気持ちがいいです。

新暦5月1日は、八十八夜(はちじゅうはちや)になります。立春から数えて八十八日目です。

茶畑では、お茶の若葉を摘むタイミングですね。美味しい新茶が飲める時期です。

この八十八夜に摘んだ新茶を飲むと病気にらないといわれるほどに栄養価も高くて美味しい新茶ができます。

ただ、「八十八夜の別れ霜」という言葉もあるように晴天の日の夜は朝方急激に気温がさがる放射冷却現象が起きて遅霜が降りる場合があるのでまだ気が抜けない時期でもあります。

そんな5月の畑仕事を見ていきましょう。

小諸・軽井沢の自然農5月の畑仕事

夏野菜の苗の管理が重要な月です。

4月に種まきした野菜が芽をだして成長していくタイミングです。

ポットなどで育ておいた夏野菜の苗やホームセンターなどで購入した苗を畑に定植する時期でもあります。

遅霜に注意が必要なので天気予報や日々の天気をよくみることが大事です。

霜が降りそうな時は、事前に寒冷紗などで苗をおおって霜害を防ぎましょう。

自然農では、草マルチが新芽を霜から保護してくれる役目もしてくれます。

5月の季節の目印は、フジ(藤)の花です。

藤の花が咲いたらニガウリ、オクラ、落花生、モロヘイヤのまきどきです。

苗の選び方、良い苗を選ぶポイントとは?

家庭菜園ではじめの頃は、種や苗は購入してくるしかありませんのでその選び方を紹介していきます。

ホームセンターなどで販売されている苗は、3月ぐらいから温かい温室の中で育苗されたものです。

いわゆる温室育ちの苗です。

中には、温度が高すぎてヒョロヒョロと間延びした苗などもあります。

そのような苗は、寒さに弱く、病気にかかりやすいので注意しましょう。

  • ポイント① 茎が太く節間の詰まったものを選ぶ
  • ポイント② 葉が左右均等なもの、葉が波打ったり、日焼けしていないものを選ぶ
  • ポイント③ 根張りがしっかりとしているものを選ぶ

根張りの見極めは、ポットの底から白い根がみえるか、ポットを触ってみてしっかりとしているかという部分で見極めていきます。

ポットの中でしっかりと根が張っていれば、ポットを持ってみた感触でわかるとおもいます。

健康に育った苗は、地上部分(葉、茎)と地下部(根)が同じように育っています。

苗を定植するベストなタイミングとは?

苗を畝に定植するにはベストなタイミングがあります。

天気や時刻に注意が必要です。

  • 雨の日には植えない
  • 午後、夕方に植えない
  • 風の強い日に植えない

植物の生理は、昼間に光合成を行って、夜は呼吸をしています。

根は昼間の光合成に必要な水分を吸収して、夜は土中の酸素を取り込んでいます。

この植物のサイクルを理解しておくと定植のベストなタイミングは、くもりや晴れた日の朝がベストタイミングだとわかります。

雨の日や夕方に植えてしまうと土の中に水が残って通気性が悪くなり夜に根が呼吸できずに根腐れを起こしてしまいます。

また風が強いと葉っぱどうしが擦れ合ったり、茎と接触して傷をつけたりしてウイルスや病原菌に感染しやすくなります。

温室で育った苗は、急激な環境に変化に耐えられずに病気にかかりやすくなります。

苗がしっかりと畝の土と馴染むまでは、あんどんをしておくのがいいですね。

苗の周りに支柱を3本か4本立てて、キッチンにあるラップなどでぐるっとひと回りして壁を作っておくのがおすすめです。

ラップ以外なら大きめのビニール袋の底を切り取って筒状にしてかぶせるのも良いです。

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