お正月に飲みたい自家製薬膳酒

薬膳酒 未分類
薬膳酒の仕込み

自然栽培・オーガニック素材だけで仕込む「冬養生ブレンド」

お正月は、どうしても「食べて飲んで」が中心になりがちな時期。
冷え込みも厳しく、胃腸や肝臓、体の巡りにはかなり負担がかかります。

それでも、家族や仲間とかわす一杯は楽しみたい。
そんな思いから今年は、
**自然栽培・無農薬・有機素材だけで仕込む「自家製薬膳酒」**を準備することにしました。

生姜と陳皮、シナモンで“温め&巡り”をサポートし、
ナツメ・クコの実・鞍掛豆で“気と血・体力のベース”を静かに支える、
わが家オリジナルの「冬養生ブレンド」です。


なぜお正月に薬膳酒?

年末年始は、

  • ごちそう続きで「つい食べすぎ・飲みすぎ」になりやすい
  • 寒さで血行が落ち、手足の冷えやこわばりが出やすい
  • 生活リズムが乱れて、胃腸もお疲れ気味

という、体にとってはハードモードな季節。

そこで、
「お酒をやめる」のではなく、
“飲み方”と“中身”を少しだけ変えてみる、という発想でこの薬膳酒を仕込みます。

  • 素材そのものは、全部 食べもの(スパイス・ハーブ・豆)
  • 少量を、ゆっくり噛みしめるように味わう
  • 自分の体調に耳を澄ませながら飲む

そんな一杯を、お正月のグラスに注いでみます。


今回使う素材と生産者さん・ブランド

◆ 陳皮用みかん|みやた自然農園(自然栽培)

陳皮の材料に使っているみかんは、
「みやた自然農園」さんの自然栽培みかんです。

  • 農薬・肥料・除草剤は一切使わず、自然の循環だけを活かした畑づくり。
  • 厳しい天候の年でも、しっかり実をつけてくれた、力強いみかん。
  • 酸味と甘みのバランスがよく、その皮を丁寧に乾かして陳皮にしています。

どうぞ、お召し上がりください。
インスタグラムで情報発信中!

とメッセージのある、顔の見える農家さんです。


◆ 乾燥生姜パウダー|Yataka farm(自然栽培生姜)

乾燥生姜は、岡山県小田郡矢掛町の
「Yataka farm」さんの自然栽培生姜のジンジャーパウダー

  • 原材料:自然栽培生姜(岡山県産)
  • おかやま有機無農薬農産物認定農園
  • 有機JAS規格を満たしたうえで、さらに厳しい条件下で野菜を育てている農園

冬の長ネギや聖護院かぶ、夏のズッキーニやハーブ類、
秋のショウガ・サツマイモ・里芋など、少量多品目の有機野菜を育てているところです。

このジンジャーパウダーを、今回の薬膳酒の**「ポカポカ要員」**として使います。



◆ ドライなつめ|Oriental Super Fruit(加工:株式会社ヘルシアス)

ナツメは、
**「Oriental Super Fruit SOFT JUJUBE ドライなつめ」**を使用。

  • 原材料名:なつめ
  • 原産地:中国(新疆ウイグル自治区)
  • 内容量:120g
  • 化学肥料不使用・無添加と明記
  • 加工者:株式会社ヘルシアス(東京都目黒区自由が丘)

砂糖や油を加えず、
なつめだけを乾燥させた、シンプルでやさしい甘みの素材です。


◆ 有機クコの実|株式会社 八仙

クコの実は、
株式会社八仙さんの「有機クコの実」

  • 名称:有機乾燥果実
  • 原材料名:有機クコの実
  • 内容量:85g
  • 原産国:中国
  • 有機JASマーク付き

そのまま食べても良いタイプの有機クコの実を、
薬膳酒の**「肝腎・目・年齢ケア」**のイメージ素材として使います。



◆ マスコバド糖(黒砂糖)|オルター・トレード・ジャパン

甘味料には、フィリピン・ネグロス島産の黒砂糖、
**「マスコバド糖」**を使用。

  • 原材料名:さとうきび
  • サトウキビをまるごと搾ってつくる粉末黒砂糖
  • ネグロス島の生産者を支えるフェアトレード的な取り組み

コクのある甘さとミネラル感が、
薬膳酒全体の味をやさしくまとめてくれます。



◆ 有機シナモンスティック|S&B ORGANIC SPICE

シナモンは、エスビー食品の
「有機シナモンスティック」(セイロンシナモン)

  • 有機JAS認証
  • 原材料は有機シナモン100%
  • フェアトレード認証の生産者による原料を使用

繊細で甘い香りが、
冬の薬膳酒にふんわりとしたあたたかさを足してくれます。



◆ 鞍掛豆(自家採種の在来大豆)

豆は、市販の黒豆ではなく、
**自分の自然農の畑で育てた在来種の「鞍掛豆」**を使います。

黒と緑のまだら模様が馬の鞍のように見えることから
「鞍掛豆」と呼ばれる在来の大豆で、

  • 良質なたんぱく質
  • 大豆イソフラボン
  • 食物繊維
  • 黒い部分にはポリフェノールも含まれるとされる

といった特徴があります。

日々の体力のベースを支え、
年齢とともに気になる疲れや冷えにも、長い目で寄り添ってくれる豆、というイメージで使っています。


各素材の“ゆるい効能”まとめ

(※ここでの「効能」は、薬膳・中医学的な考え方や栄養学の一般的なイメージです。
 病気を治したり、薬の代わりになるという意味ではありません。)

  • 乾燥生姜(ジンジャーパウダー)
    • 体を温める
    • 血行をよくして冷えやこわばりをやわらげる
    • 胃腸を温め、冷えたお腹をサポート
  • ナツメ
    • 「気」と「血」を補うとされる
    • 疲れやすさ・イライラ・眠りの浅さをやわらげる方向
    • 胃腸のクッション役
  • クコの実
    • 肝・腎を補うとされる
    • 目の疲れや年齢とともに気になる不調のケアに用いられることが多い
    • 滋養強壮・アンチエイジング的イメージ
  • 陳皮(無農薬みかんの皮)
    • 胃腸の働きを助ける
    • 気の巡りを整える
    • 食べすぎ・飲みすぎ、胸のつかえやガス感をケアする方向
  • 有機シナモンスティック
    • 体をしっかり温める(特に“芯の冷え”)
    • 血行を促し、冷えから来る痛みやコリを和らげる方向
    • 香りでリラックスを誘う
  • 鞍掛豆(在来大豆)
    • 良質なたんぱく質で、筋肉・血液づくりのベースを支える
    • イソフラボンによるホルモンバランス・年齢ケアのイメージ
    • 食物繊維で腸内環境をサポート
    • 長い目で見た体力づくり・冷え対策の土台づくり
  • マスコバド糖(黒砂糖)
    • ミネラルを含んだやさしい甘さ
    • 「甘味」は脾胃(胃腸)を補うとされる一方、摂りすぎは湿の原因にもなるので控えめに

レシピ:ウォッカ700mlで仕込む「冬養生薬膳酒」

材料(700mlボトル1本分)

  • ウォッカ … 700ml(40度前後)
  • 乾燥生姜パウダー … 5〜6g
    (小さじ約2.5〜3杯)
  • ドライなつめ … 8〜10粒
  • 有機クコの実 … 大さじ2(約12〜15g)
  • 自家製陳皮 … 大さじ1(3〜5g)
  • 有機シナモンスティック … 1本
  • 鞍掛豆(乾燥) … 30〜40g
  • マスコバド糖 …
    • 甘さ控えめ:50g
    • 甘めが好き:70〜80g

作り方

1.鞍掛豆を乾煎りする

  1. 鞍掛豆をさっと洗い、ザルに広げてしっかり水気を切る。
  2. 油をひかないフライパンに入れ、弱めの中火で乾煎り。
  3. 木べらで転がしながら、香ばしい香りが立ってきて
    表面がカラッとする手前で火を止める。
    (焦がすと苦味が出るので注意)

乾煎りすることで、豆の香りとコクが出やすくなり、
生っぽい青臭さも抜けます。

2.他の材料の下準備

  • ナツメ:キッチンバサミで半分にカット(種ごとでOK)。
  • 陳皮:大きければ手でちぎっておく。
  • クコの実:そのままでOK。
  • シナモンスティック:そのまま。
  • 生姜パウダー:5〜6gを量っておく。

3.瓶に詰める

清潔なガラス瓶(1L前後)を用意し、
次の順番で入れていきます。

  1. 乾煎りした鞍掛豆
  2. ナツメ
  3. クコの実
  4. 陳皮
  5. シナモンスティック
  6. マスコバド糖
  7. ジンジャーパウダー

4.ウォッカを注いでなじませる

  • 材料がすべて浸かるように、ウォッカ700mlを静かに注ぐ。
  • 蓋をしっかり閉め、瓶をやさしく1〜2回振り、全体をなじませる。

5.保存と漬け込み

  • 直射日光の当たらない、涼しい場所で保存。
  • 最初の1〜2週間は、1日1回くらい、軽く瓶を揺すってなじませる。

漬け込み期間と飲み頃の目安

  • 約2週間
    生姜・陳皮・シナモンの香りが立ち始め、「若いけれど個性のある味」に。
  • 約1ヶ月
    ナツメやクコの甘みとコク、鞍掛豆の香ばしさがなじみ、
    お正月にちょうどいい“飲み頃”に。
  • 2〜3ヶ月以降
    さらに角がとれ、食後に少しずつ味わう大人のお酒の雰囲気に。

お正月に合わせたいときは、
少なくとも2週間〜1ヶ月前には仕込んでおくと安心です。


おいしい飲み方

  • お屠蘇代わりに
    → 小さな杯に10〜15mlほどを、そのままゆっくり。
  • 冷え対策に
    → 薬膳酒:お湯=1:2〜3 のお湯割り
    生姜とシナモンの香りが立ち、体の芯から温まりやすくなります。
  • 食べすぎた日の締めに
    → ソーダ割り(1:3くらい)にして、柑橘の皮を少し添えてスッキリと。
  • デザート感覚で
    → バニラアイスや豆乳ヨーグルトに、小さじ1杯たらして“大人のおやつ”に。

※アルコール度数はそれなりにあるので、
 1回につき30ml程度までを目安に、ゆっくり味わうくらいがちょうど良いと思います。


記録をつけて「わが家の黄金比」を育てる

同じレシピでも、

  • 生姜を1g増やした
  • 陳皮を大さじ1.5にした
  • 甘さを10g減らした

だけで、仕上がりの印象は結構変わります。

記録しておきたいポイント

  • 仕込み日・バッチNo.
  • それぞれの素材の実際の量(g・粒数・大さじ)
  • 仕込み直後の香り・色の印象
  • 2週間・1ヶ月・2ヶ月…と味見したときの感想
    • 甘さ、生姜の辛み、陳皮・シナモンの香りの強さ
  • 「ここが良かった」「次はこう変えたい」というメモ

A4の紙やノートに、
バッチごとにページを分けて書いておくと、翌年以降の仕込みにもそのまま生きてきます。


最後に(注意事項も含めて)

  • これはあくまでお酒です。
    • 未成年の飲酒は法律で禁止されています。
    • どんなに少量でも、飲酒後の運転は絶対にNGです。
  • 持病がある方、薬を飲んでいる方、妊娠中・授乳中の方は、
    薬膳酒に限らずアルコールそのものを控えた方が良い場合があります。
    不安があるときは、必ず医師・薬剤師に相談してください。
  • 保存中に、
    • カビ
    • 強い異臭
    • 白いモヤモヤしたものの発生
      などの異変を感じたら、迷わず処分を。

自然栽培のみかんや生姜、
フェアトレードで届いた砂糖、自分の畑の鞍掛豆。

素材の背景を知りながら仕込んだ一本は、
ただ酔うためのお酒ではなく、
**「からだと、関わってくれた人たちを想う一杯」**になってくれる気がします。

今年のお正月は、
そんな自家製の薬膳酒で、静かに一年のスタートを祝ってみませんか。

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