畑が小さいとどうしても同じ野菜を同じ畝で栽培することになりがちですね。
そうすると1年目よりも2年目の生育が悪くなったり、収穫できる量が少なくなってしまったり、病気にかかりやすくなったりします。
こういう現象がでてきていれば、それは連作障害です!
今回は、連作障害はなぜ起こるのか、その原因や理由、対策法について紹介していきます。
早速いってみましょう!
連作障害が起こる理由とは?
ある特定の野菜を同じ場所で育てるとその根の分泌物を好む微生物が増えてきます。
そして次の年も同じところにその野菜を植えるとさらにその微生物が増えて土の中のバランスが崩れてしまいます。
そうなると野菜の生育に支障がでたりすることがあります。
また、個別の野菜特有の病原菌が増えることもあります。
自然農ではなく慣行栽培で野菜を育てていると肥料過多になりがちです。毎年肥料をあげて栽培していると野菜の養分として吸収されずに残ってしまった肥料分が残り、また次の年も同じように肥料をあげてしまうと肥料バランスが崩れて上手く吸収できなくなっていきます。
結果的に生育不良となっていきます。その原因に気づかずに育ちが悪いのは、肥料不足と思ってさらに追肥してしまうと負のスパイラルに陥ってしまいますので注意が必要です。
野菜の種類によっては、連作しても問題ないものもあります。
連作しても良い野菜例
- ユリ科 ネギ、ニラ、ニンニク、玉ねぎ、らっきょうなど
- アブラナ科 大根、キャベツ、ブロッコリー、小松菜、ほうれん草など
- セリ科 ニンジン、ミツバ、パセリなど
- ヒルガオ科 サツマイモ
- バラ科 いちご
- シソ科 シソ
- ごま科 ゴマ
特にサツマイモなどは同じ場所で作り続けたほうが味がよくなると言われています。
連作してはいけない野菜
- ウリ科 キュウリ、かぼちゃ、スイカ、ズッキーニ、マクワウリなど
- ナス科 トマト、ピーマン、じゃがいもなど
- ショウガ科 しょうが、ウコンなど
- キク科 春菊、レタス、ごぼうなど
- サトイモ科 里芋、こんにゃくなど
- マメ科 エンドウ、大豆、小豆、ササゲ、そらまめなど
連作障害の対策法とは?
自然農の畑では、多様な命が生息して一般の畑よりは、偏りがなく連作障害がでにいくことがしられています。
それでも連作障害が出やすいと言われている野菜を育てるときは、作付け計画を立てて科の違う野菜をうまくリレーして栽培していくのがいいですね。
家庭菜園などのそれほど広くない畑では、最低でも4つの区画わけをして春と秋の作付けでローテーションをしていくのがおすすめです。
あるいは、同じところに別の科の野菜を一緒に植えて栽培することで連作障害も防ぐことができるようになります。
野菜どおしの相性がいいコンパニオンプランツを植えていくのがコツですね。
コンパニオンプランツについては、こちらの記事を御覧ください!
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