自然農法福岡正信の『緑の哲学農業革命論』を読んでみた感想!

歴史

自然農法の創始者といわれている福岡正信氏の有名な本『緑の哲学 農業革命論』を読んでみました。

自然農を志す人や実践している人はだれでも知っている福岡正信氏の著書の1冊です。

有名な本としては、『自然農法 わら1本の革命』でしょう。

海外にも翻訳されて世界的に有名になった人物でもあります。

私もこの福岡正信氏の本を読んで自然農に興味もち、この世界に入り込んだ一人です。

福岡氏

の本を読むと理想と現実のギャップに愕然としてしまいますが、できるところから自然農に取り組んでみるといいのではないかと思います。

早速本の中身と読んでみた感想を紹介していきたいと思います。

自然農法福岡正信氏の『緑の哲学農業革命論』の内容とは?

この本の内容を超簡単に要約すると、

「自分や家族で食べる米や野菜は自然農法で自分でつくって食べよう!」

ということになるかと思います。

本の中にもでてくるキーワード「国民皆農」の指南書が本書であると思います。

「国民皆農」とは、国民の多くが畑や田んぼに戻り自分や家族で食べるものをつくることができれば、現在の歪んだ

経済や行政のいきすぎを是正して、国民が精神的に豊かに健康に生活できるようになるというものです。

さらに福岡正信氏がすすめる「一反百姓のすすめ」は、一反=300坪(約1,000㎡)の農地があれば家族が十分に自給自足できる農作物ができるため、貨幣経済からの脱出を目指したものです。

自然農法福岡正信氏の『緑の哲学 農業革命論』を読んでみた感想!

本書を読みながら福岡正信氏の描いている世界は、まさに理想郷であって現在の世界とはあまりにもかけ離れていて彼のいう世界の実現は無理だろうと思ってしまいます。

本書のタイトルが農業革命論とつけられているように革命でも起こさない限り変わりようがないというのが正直な感想です。

ただ現実世界の閉塞感や行き詰まり感もなんとかしなければいずれ破綻を迎えるだろうという危機感もだれもがすくなからず持っているというのも事実だと思います。

それでも日々の生活に追われ何もできずに時間だけが過ぎていくという思考停止にさせられている現実世界があります。

環境破壊、食品汚染、伝染病の蔓延、異常気象など2021年現在の世界の状況は、冷静に客観的に一つ一つ見ていけばかなり深刻な状況になりつつあります。

その流れを止められないまま従来の経済システムの中で毎日目の前のことに忙しく生きているというのが大半の人です。

そんな中でも少しづつですがこのままではマズイと気付き始めた人がいて、その中から行動を起こして自然農を実践する若い人や定年退職した人が増えてきている動きもあります。

福岡氏の本書は、そういう現実世界に違和感や危機感を持っている人にはとても共感できる内容の本です。

また自然農を志す人や始めたての実践者にも福岡氏の経験に基づく内容は勉強になるでしょう。

多分、本書を手にとる人は農業や自然農になんらかの興味を持っているのでそういう人たちにはいろんな気づきを与えてくれる本です。

まとめ

福岡正信氏の『緑の哲学 農業革命論』を紹介してきました。

この本は、2013年に福岡正信氏の生誕百年を記念して福岡氏が1970年代に著していたものをいくつかまとめて再編集されたものです。

ですので、福岡氏の哲学(思想)や自然農の実践がまとまっている良書です。

この本をきっかけにより詳しく福岡氏の考えを知りたくなった人は、以下の福岡氏の著作を読んでみることをおすすめします。

晩年の福岡氏の活動は、世界に進出されていて砂漠の緑化などにボランティアで取り組んでいました。
2008年に亡くなる3年前の愛・地球博(愛知万博)で講演されたのが最後です。
愛媛県の伊予にあった福岡氏の畑は、息子さんがあとを継いで自然農法を実践されているようです。
他にも福岡氏の教えを守り一反百姓を実践している人が全国にいるようです。
福岡氏の哲学は全国に種がまかれ芽を出して各地で成長しているようです。
また、そこから種ができて自然発生的に点が面になって広がっていけばいいなあと思っています。
私もその種の一つとして地に根をはって一反百姓を実践していければと思っています。
自然農については、こちら↓ ↓ ↓の記事を御覧ください。

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