日本の大麻草の歴史について!本の紹介

閑話(Coffee break)

2024年1月にとても興味深い本に出会いましたので、ぜひ紹介したいと思いブログ記事にしてみました。

出会いのきっかけは、「精麻(せいま)」について調べているときでした。

精麻については、後程どんなものか紹介しますので、

まずは、大麻草についての本の紹介をしていきますね。

日本人なら一読の価値あり!大麻草の歴史的文化的な価値を詳述している『日本人のための大麻の教科書』について!

この『日本人のための大麻の教科書』は、大麻と聞くとどうしてもネガティブなイメージが先行してしまう現代日本において大麻(たいま)という農作物の歴史的文化的な価値をもう一度見直そうという意図で書かれた本です。

そして、日本における大麻の危機的な現状をなんとか改善して、大麻への正しい理解を広めていきたいという著者の強い想いが感じられます。

具体的には、現在の「大麻=違法薬物」という認識を変えていきたいというところです。

なぜ大麻が違法な薬物というレッテルが貼られてしまったのか?

日本で用いられている「大麻」「麻」「ヘンプ」「マリファナ」という名称の問題が大きな混乱と誤解を生んでいると指摘しています。

かつて日本で栽培されていた大麻は、化学的に「繊維型」に分類される大麻で向精神作用のある「薬用型」の大麻ではなかったため薬物として用いる習慣がなく、大麻を喫煙していたことを示す資料は今だに見つかっていません。

代わりに見つかるのは、衣服や神事をはじめ素材として用いられていた記録ばかりです。

現在の「大麻=違法薬物」というイメージは、大麻取締法の制定が大きく関わっています。

この法律の制定によって大麻=危険な薬物というイメージが広められ、農作物としての大麻の存在が消し去られてしまったようです。

そして、世間的に大麻を軽々しく口にすることがはばかれるような雰囲気に日本中が覆われてしまった。

学校では教えてくれない農作物としての大麻の歴史

日本人と大麻の歴史は、縄文時代までさかのぼるようです。

縄文時代の遺跡から大麻の種子や繊維が出土することがあり、縄文人によって大麻が利用されていた可能性があります。

そして、『古事記』や『万葉集』にも登場することからその頃には大麻が生活にかなり密着した作物だったことがわかります。

大麻と日本人の歴史は、1万年以上の付き合いということになりほんの第二次世界大戦の頃まで身近な存在として日本人の衣食住に関わっていました。

こんな長い歴史を持つ農作物は大麻の他にないのではないかと思います。

その名残は、現在でも「神宮大麻」や神社のしめ縄・大幣(大麻の茎から精製される精麻でつくられる)、七味唐辛子の具材として残っていることを知ることができます。

現在の大麻を取り巻く現状

海外では、医療面での大麻の新しい価値が見直されつつあります。

日本では大麻栽培農家の存続が危機的状況になる中、自治体をあげて繊維型の大麻栽培を進める動きもでてきていますが、まだまだ世間の認識が追い付いておらず大麻の栽培をすすめるには大きな壁が存在しています。

栽培農家の高齢化が進む中で若手の新規就農者が安全な繊維型の大麻栽培に参入しやすい仕組みが求められます。

おわりに

ぜひこの『日本人のための大麻の教科書』を手に取っていただきたいと思います。

日本人との長い歴史を持つ農作物としての大麻の理解を深めて、より身近に感じてもらうことが重要かと思います。

そして、「大麻=危険な薬物」というネガティブなイメージが払拭されていくことを期待します。

本の入手方法は、栃木県にある大麻博物館で購入できます。

また、大麻博物館のインターネットショップ(https://taimahak.theshop.jp/)などからも購入可能です。

またAmazonでも購入可能です。
https://amzn.to/3IbuaMi

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