今年の春はなんだか暖かくなるのが早かったですね~!
体感としては、いつもよりも2週間ぐらい季節が早い感じです。
信州小諸では、梅と桜がほぼ同時に咲いてしまいました(汗)
農作業も少し早めたほうがいいかなあと思って、いつもよりも早めにじゃがいもを植え付けてしまいましたが、
そこはまだまだ信州の春のあるあるで朝はまだマイナスになる日も結構あって霜の心配に悩まされてしまいました(泣)
梅雨入りもやや遅く、梅仕事も6月下旬と今まで一番遅い時期にずれ込みました。
暖かくなるのは早かったのにその後の気温上昇がなかなかなくズルズルと来た感じです。
まだまだ自然に振り回される日々です(^^)
さて、会員活動レポートもずいぶんとサボってしまって時間が空いてしまいましたが、
軽井沢の会員Y様の活動レポートをお届けしたいと思います。
はじめに
会員のYさんは、今年の春から少し広い畑を借りられてそこで自然農の実践をされています。
今までは、庭先の一坪程度の菜園で実践されていたのですが、もっと野菜を作りたいということで新たに知り合いの農家さんの畑を借りてやってみようということになったそうです。
借りられた畑の広さは、約70㎡ほどです。
これだけの広さがあればいろんな野菜が自給できそうですね!
その畑の環境は、まさに山の中の畑という感じで周囲は軽井沢に多いカラマツの立木で囲まれています。
もともとは山林だったので降り積もった落ち葉や浅間山からの伏流水のお陰で土はかなり肥沃で湿りも保たれていそうです。
しかも緩やかな南斜面の畑です。
かなりベストな立地環境ですね。
こういう好条件の畑ってなかなか借りられないですからね~。
Yさんのご人徳です。
さて畑全体としては、かなり広くその東側の一画を借りられています。
地主さんは、自家用の野菜をずっと作り続けているそうでとくに農薬などは使っていないということでした。
ただ自家用の畑としては広すぎるので他の人にも畑を貸している状態です。
こちらの畑は基本的にトラクターで耕うんして管理されてきたようです。
このような畑でこれから自然農でどのように畝を作って野菜を栽培していくのか
良い事例になると思うので適宜レポートしていきたいと思います!
初めての自然農の畝立てと菌ちゃん農法の実践!
畑は、すでに慣行農法(機械耕作と化学肥料の施肥)で長年使われてきた場所ですので、
このような畑の場合、自然農の畝を立てて野菜を無農薬、無化か学肥料で栽培しようとすると土壌環境が整うまで最低で5年~7年はかかります(汗)
結構な時間が必要ですね!
初年度は、今までの化学肥料分が残っている可能性が高いのでそこそこ野菜が育つと予想されますが、次年度からは思ったように育たない可能性が高まります。
それでは、はじめて野菜栽培を経験する方たちにはなかなか過酷な忍耐が必要になるため、
今回は、自然農の土壌環境を倍速でできてしまう菌ちゃん農法を一畝だけ実験的に取り入れています。
菌ちゃん農法とは、吉田俊道さんが長年の実践から確立された農法です。
どんな農法かといえば、いわゆる自然な山の土壌環境を再現するものだと個人的に理解しています。
簡単に言ってしまうと土の中を菌だらけにしてしまうというものです。
自然な山の土中環境は、落葉や腐朽した樹木などが降り積もったものです。
それらの有機物は、昆虫や微生物によって分子レベルにまで分解されて新しい命の元になっていくという循環を繰り返しています。
その循環の一部を畑の畝を再現するという方法です。
自然農で畑を続けていてなかなか時間かかるなあと諦めていた時に吉田さんの菌ちゃん農法に出会って、「これだ!!」と衝撃が走ったのを覚えています。
菌ちゃん農法なら無農薬、無化学肥料で初年度から野菜が育てられるので初めて自然農や無農薬栽培に挑戦する人に絶対おすすめできる栽培方法だと確信しました。
このような経緯もあって、Yさんの畑に一部だけ菌ちゃん農法の畝を作ってもらい実践してもらっています!
他の畝は、従来どりの自然農の畝立てでつくった畝です。
今年は、自然農の畝には第一弾としてじゃがいもを栽培してもらいました!
他の畝は、ナスや里芋、葉物野菜、ラディッシュなどです。
菌ちゃん畝には、きゅうり、トマト、トウモロコシなどが栽培されています。
今のところ無肥料無農薬で順調に生育していますね!
信州軽井沢は、寒冷地なので8月に入ると白菜や大根の種まきが始まります。
日中はまだまだ30度近いのですが、朝晩はグッと気温が下がってきます。
だんだんと秋の気配を感じるようになります。
1年は早いですね~
コメント