ネオニコチノイド系農薬が危険な理由をまとめてみた!殺虫作用よりも怖いのは〇〇だった!

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最近読んだ東大の先生が書いた本『魚はなぜ減った?見えない真犯人を追う』山室真澄著(つり人社)の内容が衝撃的すぎて思わずブログの記事にまとめおきたくなったので書いています。

博士

山室教授は、地道なフィールドワークでネオニコの影響について研究している数少ない研究者じゃ!

できるだけ多くの人に山室先生の研究成果を知ってほしいですね。

ネオニコチノイド系農薬の本当の怖さを理解する人が増えて、今後どうしていくのが良いのか自分なりに考えてくれる人が多くなればいいなあと思います。

そのためにもネオニコチノイド系農薬がなぜ危険なのか、何が問題なのか山室先生の研究成果からまとめていきます。

ネオニコチノイド系農薬はなぜ危険なのか?

ドローンによる農薬散布の様子

ネオニコチノイド系農薬がなぜ危険なのか?その理由を3点あげておきます!

  • ネオニコチノイド系農薬は、人体や脊椎動物への安全性は高いとされているが、昆虫全般(水生昆虫や甲殻類、動物プランクトンまで)に強い毒性がある。害虫を選択的に殺虫するわけではなく、益虫も殺してしまう!
  • ネオニコチノイド系農薬は、水溶性で植物に吸収される上に残留期間が長い人体への影響も疑われている
  • ネオニコチノイド系農薬は、水田や畑に散布されたあと雨によって土壌に浸透し、川や地下水で湖や海に拡散し、水生昆虫なども殺虫し、食物連鎖の構造が壊れる

上の3点では、農薬の開発・製造会社も使用する人も害虫を殺すことだけに目がいってしまい、益虫やその他の昆虫たちも大量に殺してしまうことに考えがおよばなかった、あるいは気づくことができなかったのが問題ですね。

さらに、昆虫を大量に殺してしまうことでそれらの昆虫を餌にしていた食物連鎖の上位にいる動物たちの餌がなくなるという状況を招いてしまうことに気づけなかった。

結果的に餌となる昆虫がいなくなることで昆虫を餌にしている動物たちも自然に数が減っていくことになります😱

山室先生は、宍道湖でウナギヤやワカサギの水揚げ量が激減した原因を餌をなる動物プランクトン、ユスリカ、底生動物が川から流れ込んでくるネオニコチノイド系農薬によって大量に死滅させられてしまったことよると結論づけました。

ノリ

山室先生さすがですね~🤗

山室先生の長年の研究成果は、はじめに紹介した本の中に詳しく書かれているので興味が湧いた方は、ぜひ読んでほしいですね。

山室先生の研究成果が発表されたことで2020年11月にTBSが報道特集を組んで放送しています。

この特集番組では山室先生の研究成果と人への影響についてもわかりやすくまとめてくれているのでぜひ御覧ください。

ネオニコチノイド系農薬の本当の怖さは食物連鎖を壊すことだった!今後の対策はどうする?

現在、世界的にもネオニコチノイド系農薬の使用規制はかかっていますが、日本だけがなぜか規制緩和の方向で動いています。

しかもネオニコチノイド系農薬の使用量は、世界トップクラスです。

資料によると耕作面積あたりの農薬の使用量は、世界第5位という使用量の多さです。

1ヘクタールあたり約11kgの農薬が使われています。

イメージとしては、日本ってあまり農薬使っているイメージなくないですか?

でも実態は、世界でもトップランクの農薬の使用量なんですね~😱😱😱

なんとなくのイメージって怖いよねー😟

引用:http://organic-newsclip.info/log/2020/20031028-1.html

そのような現状の中でネオニコチノイド系農薬を減らしていくためには、どうすればいいのでしょうか?

いろいろな意見があると思いますが、大きくは生産者(農家)の立場と消費者の立場があると思いますのでそれぞれの立場でできることからやっていくというのが私なりの意見です。

  • 生産者の立場 野菜に虫食いが発生しても無闇に農薬を使わない、できるだけ農薬の使用を控えるようにする
  • 消費者の立場 月や週単位でできるだけ無農薬野菜を選んでかうようにする

まずはそれぞれの立場でできるところから自分の身体のためと環境のために何が重要なのか考え、行動を変えていくことが必要ではないかと思っています。

おわりに

ネオニコチノイド系農薬の本当の怖さは、食物連鎖の構造を壊してしまうことです。

食物連鎖のピラミッドが下から崩れていけば遅かれ早かれ人間だって影響を受けないわけはないですね。

怖いのは、我々が気づいたときには事態はかなり深刻になっていたということにもなりかねません。

すぐには、現状をかえられないかもしれませんができるところから変えていく努力をしていくことが自分のためや身近な大切な家族のためにもつながると思います。

山室先生の研究成果を通じて農薬だけでなく社会や自然環境、自分自身のあり方などいろいろなことを考えさせられます。

ぜひ気になる方は、読んでいただきネオニコチノイド系農薬についての理解を深めたり自然や命、食べ物などについて考えていただければと思います。

そして読んだあとは、自分ができるところから何か今までと違う行動を起こしてもらえると未来が変わって行く気がします😀

ネオニコチノイドの一般的な問題については、コープさんの動画がわかりやすいのであわせて御覧ください。

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