人間は、食べ物を食べていなければ生命を維持できません。
とても当たり前のことですが、現代人は食べるものについてどれだけの人が気を配っているでしょうか?
スーパーやコンビニに行けば気軽にすぐに食べられるものがたくさん並んでいる状況ですが、それらの食品は本当に自分の身体に良い食材を使ったものなんでしょうか?
旬がない野菜、見た目が綺麗な野菜だけどたべると味が薄い、旨味がない野菜や日持ちするカット野菜などなんだか不自然な野菜が多い気がしてしまいます(-_-;)
本当に美味しい野菜とは食べて健康になる野菜です!
健康な野菜とは、どんな野菜のことをいうのか早速みていきましょう!
なお、この記事で紹介する内容は、『データが語るおいしい野菜の健康力』及川紀久雄、丹羽真清、霜田増雄著、丸善出版の内容の一部をまとめたです。
さらに詳しく知りたい方は、こちらの本を参照してください!
健康なおいしい野菜とは?〇〇があることが大事!
健康な野菜には、次の3つの機能があることが重要です。
- 「抗酸化力」 体内の余分な活性酸素を除去してくれる
- 「免疫力」 体内に入ってきた病原性細菌や毒性物質に対して正常な免疫機能が働くように免疫力をアップしてくれる
- 「解毒力」 体内の老廃物を体外に出してくれたり、有害物質を無害化してくれる
健康な野菜や果物には、これらの3つの機能を発揮するファイトケミカルと呼ばれる成分が多数含まれています。
では、これらの健康によい成分・ファイトケミカルが野菜なら一応にふくまれているかというとそうではありません。
野菜の種類によって、また栽培方法や季節によって含まれている成分や量が違うことがわかっています。
それぞれの野菜の旬の時期のものが一番美味しく、それぞれの機能性成分がしっかりと含まれています。
健康な野菜を食べるということは、野菜の旬を理解して旬のもの選んで機能性成分が十分に発揮される食べ方をするというのがとても重要になりますね。
[balloon_right img=”https://natuvegegarden.primelifenet.com/wp-content/uploads/2021/06/face_20210615_205509.png” caption=”Nori(ノリ)”]最近は野菜の旬を感じることが少なくなっているからなあ・・・[/balloon_right]
科学的に健康に良いおいしい野菜とは?
健康に良いおいしい野菜とは、どんな野菜なのか?
科学的な視点からみていきましょう!
健康に良い美味しい野菜とは、ずばり「硝酸濃度が低く、おいしい」ということです!
「おいしい」というのはなんとか人それぞれ感覚的ですが、食べてみてなんとも言えずおいしいと直感的に感じる野菜は、科学的にも美味しい野菜と言えそうです。
硝酸濃度が高い野菜とは?
- おいしくない
- 食感が悪い
- 味気ない
- 糖度が低い
野菜を食べた時に感じる「なんかおいしくない」という感覚は、硝酸濃度が高い野菜の可能性が高いです。
硝酸濃度が高い野菜を食べるとどうなるのか?
硝酸が人の体内に入ると口の中の唾液や胃の中で亜硝酸に変化します。
高い濃度の亜硝酸は、乳児にメトヘモグロビン血症を引き起こすことがあったり、体内でジアルキルアミンと反応してニトロソアミン化合物(発がん性物質)の生成に関与することがわかっています。
[balloon_left img=”https://natuvegegarden.primelifenet.com/wp-content/uploads/2021/06/2021-06-16_143654.jpg” caption=”自然農博士”]※メトヘモグロビン血症とは、亜硝酸と反応した血中のヘモグロビンがメトヘモグロビンとなり酸素が運搬できなくなり酸素欠乏症になることじゃ[/balloon_left]
ちなみに水道の水質基準には亜硝酸態窒素と硝酸態窒素の基準は、10mg/Lという基準がありましたが、H26年より亜硝酸態窒素の基準値がより厳しく改正されています。
単独の亜硝酸態窒素として0.04mg/Lの基準値が設定されています。
今までの10mg/Lからは250分の1というかなり厳しい基準値に改正されていますね。
それだけ亜硝酸態窒素の人へ悪影響があるということがわかってきたからです。
低い濃度の亜硝酸態窒素であっても健康に影響することが懸念されています。
なぜ野菜の硝酸濃度が高くなるのか?
ここで疑問になるがなぜ水道水の水質基準に亜硝酸態窒素や亜硝酸態窒素が設けられているのかということです。
理由は、硝酸態窒素を多く含む化学肥料が野菜栽培などで多量に使用されていて、農地から染み込んだ雨水から地下水や河川に流出しているからです。
また、硝酸態窒素が多い化学肥料で栽培された野菜は硝酸濃度が高くなりますね。
健康に良くおいしい野菜の条件まとめ
- 1 硝酸濃度が低くおいしい
- 2 糖度が高い
- 3 野菜から病原性細菌不検出
- 4 残留農薬不検出
- 5 ビタミンが豊富
- 6 機能性成分が多く抗酸化力が高い
- 7 ミネラル成分が豊富
- 8 アンモニウムイオンが不検出
- 9 畑の土から病原性細菌が不検出
- 10 ミネラルバランスがよい土で育った野菜
結局のところ健康なおいしい野菜は、健康な土で育った野菜ということになりますね(^^)
あわせて読みたい!
かしこい野菜選びと食べ方とは?
健康に良い美味しい野菜の基準がわかったところで、明日からの野菜の選び方が少し変わってくると思います。
野菜は、姿・形・価格ではなく健康な栄養価の高いものを選ぶことが大事ですね!
厚生労働省が「健康日本21」という取り組みのなかで生活習慣病の予防のために以下のような野菜と果物の摂取目標を提示しています。
読者の方もどこかで耳にしたり聞いたことがあるかもしれません。
- 野菜の摂取量の目標値 1日 350g以上
- 緑黄色野菜の目標値 1日 120g以上
- 果物の目標値 1日 200g以上
野菜350gを摂るにしても健康な野菜を旬の時期にとるようにすることが大事ですね。
質の悪い野菜を350gとるのと健康に良い野菜を350gとるのとでは、まったく違ってくるというのは理解できると思います。
自分や家族の健康のためにもかしこい野菜選びをしておいしく食べることを意識していってもらえればと思います。
どんな野菜がどんな機能性成分を含んでいるのかなど詳しい内容は、ぜひ本を御覧ください。
👉
健康に良い美味しい野菜を食べるようにしていきましょう!
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