ぼかし肥料の作り方や使い方を紹介【自然農】

補い(肥料)

暦(こよみ)的に春になると準備をしていきたいのが、ぼかし肥料(ぼかし肥)です。

なぜ春先の時期にボカシ肥を作っておくと良いのかというと、

ボカシ肥は、夏野菜の追肥として使いたいので準備しておくととても重宝するということですね。

しかもボカシ肥は、すぐに使えて効果も即効性があり、効き目が穏やかで安定しているというのもおすすめの理由です。

では、早速自然農的なボカシ肥の作り方から紹介していきます。

※なお今回紹介するボカシの作り方や使い方は、自然農を実践している筆者の事例です。

世の中には、いろんなボカシ肥の作り方がありますので、あくまで一例としてご承知おきください。

自然農的ボカシ肥の作り方とは?

発酵中のボカシ肥

基本的なボカシ肥の材料から紹介していきます。

ボカシ肥の材料は、とてもシンプルです。

用意する材料は、以下のとおり3つだけです😄

  • 米ぬか
  • 油かす
  • 水(※雨水か湧き水が良い。水道水の場合は、一晩汲み置きして塩素がほとんど含まれていないもの)

自然農で完全無農薬にこだわるなら、

無農薬栽培されたお米の糠(ぬか)や油かすなどを用意すると良いでしょう。

最近は楽天などのネット通販で無農薬栽培米の米ぬかが手に入ります。


家庭菜園などの小規模な菜園では、このようなこだわりの材料を用いてボカシ肥を作るのも良いかと思います。

自給や中規模クラスの菜園では、地元の無農薬栽培をおこなっている農家さんと知り合いになって米ぬかを分けてもらうという方法もあります。

私が菜園を始めた頃は、

ネット通販などで無農薬栽培の玄米を20kg~30kg単位で購入して、それを近くのコイン精米所に持ち込んで精米して、そのときにでる米ぬかをもらっていくということもしていました😅

コイン精米では、米ぬかも無料でもらえるところが多いので、無農薬栽培の米ぬかにこだわらないのであれば一番リーズナブルに米ぬかがゲットできますよ😁

国産無農薬栽培の菜種の油かすの入手方法を紹介!

無農薬栽培の米ぬかについては、比較的入手しやすいのですが国産無農薬の油かすはネット通販で気軽にポチっとというわけにはいきません。

国産無農薬栽培の油かすは、今ではかなりレアものです。

ナチュベジガーデンで使っている油かすは、国産無農薬栽培でかつ遺伝子組換えでない菜種の油かすです。

今では、超ー貴重な油かすです。

その貴重な油かすは、島根県にある影山製油所さんから分けてもらっているものです。

影山製油所の菜種油粕

ホームセンターなどで販売されている油粕とは質が違いすぎて、ビックリな油かすです。

はじめて袋を開けたときは、香りの良さに思わず声を上げてしまったほどです。

影山製油所の菜種油粕の入手方法とは?

影山製油所の国産菜種の油粕は、知る人ぞ知る油粕です。

影山製油所さんに問い合わせをして、その時に油の絞り粕があれば分けてもらえるという具合ですので、いつでも入手できるとは限りません。

まずは影山製油所さんに電話にて問い合わせしてみてからとなります。

運良く油かすがあれば、代引きにて10kgか20kg単位で送ってくれますよ!

影山製油所の連絡・問い合わせ先

  • 電話番号 0853-21-1948
  • FAX番号 0853-24-2635
  • 受付時間 月曜~金曜日 9時~16時(土日祝を除く)

正直油粕としては、高級品になりますが本物の油かすとはこういうものかと知っておくのも必要かと思いますので一度使ってみてほしい本物の油かすです。

影山製油所の油かすの値段は?

私が最近購入した時(2022年3月時点)の価格となりますが、

  • 菜種油粕20kg 1袋 3,200円
  • 送料 2,070円 ※長野までの運賃
  • 代引き手数料 330円

ボカシ肥の実際の作り方とは?

用意する道具類は、ブルーシートとジョウロぐらいです。

ちなみにブルーシートは、一番安い薄手のもの(水分を通すもの)でOKです。

雨のかからない軒下やビニールハウスの中で作るのがベストです。

ボカシの作り方①

 ブルーシートの上で材料(米ぬかと油かす)を1:1で均等にまざるように混ぜ合わせる

ボカシの作り方②

 均等に混ざったところでジョウロで水をひとまわしかけてまた混ぜる

 水分の目安は、材料を握ってみて団子状に固まりその形が維持されるぐらいがベストです。

ボカシの作り方③

 水分調整ができたらブルーシートでくるんで温かい場所で保管する

ボカシの作り方④

 3~4日ほどで放置した後に中を確認して白いカビ状のものが表面を覆いはじめていれば、まずは成功です。

そのまま切り返して(混ぜ合わせて)、ダマ(塊)になっているところは、よくほぐしておきまた数日放置しておきます。

 この時、部分的に乾燥ぎみであれば少し水分を補給します。

 発酵の進み具合は、外気温によるので何日で完成とは言えないところですが、冬場なら2~3週間、夏場なら1周間程度かと思います。

 実際に様子を確認して、納豆のような良い発酵の臭いがしていればOKです。

自然農的ボカシ肥の使い方とは?

米ぬかと油かすだけで作ったボカシ肥は、即効性があるけど効き目が穏やかなので野菜が健康に成長するのが特徴です。

その使い方は、もっぱら栽培中の追肥として補ってあげると良いと考えています。

具体的には、

野菜の成長(勢いや葉の色など)をみながら、適宜少量ずつボカシ肥を株元に置いていく感じの使い方です。

置いていく量の目安は、一つまみ程度でOKです。

親指と人差し指、中指を使ってボカシをつまみ、少し圧縮して株元付近に置く感じです。

肥料食いと言われるナスなどは、1カブあたり2箇所ぐらい置くぐらいでもいいかもしれません。

ボカシ肥の実際の量については、畑の土の肥沃度によるので、野菜の成長具合をみながらご自分の畑で経験を積んでいくのが一番良い適量を見極める方法です。

ぜひ野菜と対話しながらよりベターなタイミングや量を把握していってほしいと思います。

おわりに

米ぬかと油かすのボカシ肥は、自然農や無農薬栽培ではぜひ使っていきたい肥料です。

とくに自然農をはじめたばかりの場所などは、土の肥沃度が足らないことが多いのでボカシ肥を準備しておくと良いと思います。

もし、ボカシ肥を大量につくれる環境がある場合は、冬の間に畝の上に薄くばらまいていおくと良いです。

秋冬作の種まきの1週間前までに畝にまいておくのもいいですね。

野菜の育ちが変わってくると思います。

ここで紹介したボカシ肥の作り方や使い方は、私の菜園でおこなっている事例です。

他にもいろいろなボカシ肥の作り方や使い方があるので、ぜひご自分の畑の環境や栽培方法に合ったオリジナルのボカシ肥を試していってほしいと思います。

注意点としては、野菜の様子をみながら少しずつ試していくのが良いです。

良いからと多めにあげると虫や病気が多発して、失敗します。

ボカシ肥について、何か疑問点や質問がありましたらお気軽にお問い合わせください。

問い合わせは、こちらまで ↓ ↓ ↓

>>> https://natuvegegarden.primelifenet.com/toiawase/

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