害虫として駆除対象になりがちなアシナガバチなんですが、無農薬栽培をしている農家にとってはとても大事な益虫です!
このアシナガバチの重要性をもっと広く世に広めようと活動されている山形在住の養蜂家・安藤竜二さんの存在に気付いてからは積極的にアシナガバチを畑に移住させていこうと心に決めました。
ここでは安藤竜二さんのブログやYouTube動画を参考に私がアシナガバチを初めて畑に移住させてみた実践記をお届けします。
初めてアシナガバチを畑に移住させようとしている方の参考になるかわかりませんが、具体的に紹介していきますよ~♪♪
アシナガバチの移住方法の流れ!
まずはアシナガバチをどのように畑に移住させていくのか全体の流れを説明しておきます。
① アシナガバチの巣を見つける
② アシナガバチの巣の捕獲
③ アシナガバチの巣を巣箱に設置
④ アシナガバチの巣箱とハチを畑に移動
⑤ アシナガバチを巣箱に放つ
⑥ アシナガバチが巣に戻ったか確認して移住完了
ざっと上記のような作業の流れになります。
では、それぞれの作業を具体的に説明していきます。
① アシナガバチの巣を見つけるところから
アシナガバチの活動期は、春から秋の間ですが畑に移住させるなら、まだ巣が小さい春から梅雨ぐらいまでが良いでしょう。
アシナガバチは、家の軒下や雨の当たらない壁などに巣を作ることが多いので、そのようなところを探してみつけます。
我が家の場合は、家の軒下に毎年巣をつくるので見つけるのは簡単でした。
ただ移住させるための巣箱の準備などで時間がかかり捕獲したのは8月だったので写真のようにすでに直径10㎝ぐらいの大きさになっています(汗)
もっと巣が小さいときに捕獲できればそれほど緊張感もなく捕獲できたのにと後悔(泣)。
これからアシナガバチの移住に挑戦される方は、春の時期が断然おすすめです!
アシナガバチの巣も小さいし、個体数も少ないので!
ハチの数が多いとそれだけビビります(汗)はじめてだと特に冷や汗ものですよ!
② アシナガバチの巣の捕獲
今回のアシナガバチの巣の大きさになると捕獲リングなしでとる勇気がなく自作のリングを用意してみました。
ちょうど使い終わった穀物酢(2ℓ)のペットボトルの胴の部分がちょうどよい大きさだったのでハサミでカットしてリングの代わりに使用してみました。
ペットボトルの直径は13㎝ほどあるのでアシナガバチの巣がスッポリ入ります。
これがなかなか使えました。軽いし、透明なのところも良かった!
上の写真のように筒状にしたペットボトルの中に透明なビニール袋の口部分を通して、折り返して使用します。
押し当てる口の部分は隙間がないようにビニール袋のシワを均等にしておくとアシナガバチが隙間から逃げ出してくる危険性はありません。← ここ重要!
巣を落としたら、すばやくビニール袋の口を紐などで閉じてハチが逃げ出してこないようにします。
安全を確保したら巣とハチをビニール袋の中でうまく分離して、巣だけを取り出します。
ハチは、巣を巣箱に設置する間しばらく袋の中で待機してもらいます。
③ アシナガバチの巣を巣箱に設置
今回は軒天の杉板と巣がかなりしっかりと密着されており、ヘラでそぎ落とそうとしましたがうまく削り取ることができませんでした(泣)
その場合は、上の写真のように巣の空洞の部分に針金を通して軸の代わりにします。
巣箱への取付は、巣に落とした針金を割りばしに巻き付けてから巣箱にあらかじめ引っかけるように細工(上の写真参照)しておいた針金に割りばしを渡して固定します。
④ アシナガバチの巣箱とハチを畑に移動
巣箱が風などで飛ばされないようにロープなどでコンテナに固定する。
⑤ アシナガバチを巣箱に放つ
袋を口を巣箱に入れて、縛ってある紐をほどいて口を開けておくとアシナガバチが徐々に袋の中から出てきます。
うまく巣に気付いてくれれば、自然と巣に群がるようになりますのでそれまで気長に待つだけです。
完全に袋からいなくなればそっと袋を片付けて完全に蓋をせずに1日ぐらいはそのままの状態で放置しておきます。
アシナガバチが無事に巣に群がっている様子が確認できました!
おわりに
はじめてハチの巣を捕獲するときは、かなりドキドキすると思いますが、
呼吸を整えながらできるだけ平常心でのぞむことが大切です。
今回は、ハチの巣がある程度の大きさになってから捕獲しましたが、
できればまた小さいときに捕獲して移住させるほうがベストです。
来年は、できるだけハチのすが小さいときに捕獲したいと思います。
この記事で参考にしたもの
養蜂家安藤竜二さんの記事や動画
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