自然農で必ず揃えておきたい道具の一つがノコギリ鎌です。
このノコギリ鎌は、本来の使い方は稲などを刈る道具ですが自然農の場合は、草刈りはもちろんのこと土に中にザクッと突っ込んで宿根草の根っこをカットするのに使ったり、植え穴を作るために土をほぐしたりするときにも重宝します。
このように土との摩擦や小石などともよく接触するので鋸歯の摩耗や損傷が激しくなります。
刃が切れなくなってくると草刈りの時などに余計な力が必要になったり、とてもストレスですし作業がはかどりません。
ノコギリ鎌は、他の道具以上に定期的なメンテナンスが欠かせない道具ですね。
今回は、ノコギリ鎌のメンテナンス方法と選ぶ時のポイントも紹介していきます。
早速いってみましょう!
【自然農】ノコギリ鎌のメンテナンス方法・刃研ぎに挑戦!
上の画像のノコギリ鎌は100円ショップで購入したノコギリ鎌です。百均の品質を確かめたかったということもあって今回、使用してみました(^^)
新品の状態から一畝分の草刈りと苗の植え付けをおこなったあとのノコギリ鎌の刃の状態です。
鋸歯の尖った刃の部分の損傷がはげしいですね。
さすがにこうなってくると草を刈る時も抵抗が大きくなって切れない状態になってきます。
ストレス増大です(・_・;)
メンテナンスの必要がありますね!
ノコギリ鎌の刃のメンテナンス・研ぎは簡単!
用意するのはダイヤモンドヤスリが便利です。一応2種類のダイヤモンドヤスリがあったほうがいいです。
鋸歯の研ぎには、ヤスリの断面が<>こんな形状のダイヤモンドヤスリが必要です。
このヤスリの両側の尖った部分を鋸歯の一つ一つの谷の部分に当ててヤスリを前後に動かして研いでいきます。
あとは、一山一山を研いでいくイメージです。
刃の数が多いので根気のいる作業ですが、ちゃんと研ぐとよく切れる鎌になりますよ。
ノコギリ鎌のメンテナンス【番外篇】
知り合いがもう捨てるというので無料でもらってきたサビサビのノコギリ鎌をメンテナンスして切れるノコギリ鎌に復活させてみました。
表面おサビ具合は、なかなかひどいですがまだ鉄の内部まではサビが進行していなさそうなので研げば使えるノコギリ鎌になりそうです(^^)
早速表面の錆落としからはじめます!
鎌の表面に浮いているサビをサンドペーパー(荒目#80~100程度)などである程度落としてしまいます。
続いて、鋸歯の研ぎに入ります。
下の画像は、表面の浮いてのサビを研磨し終わった状態のものです。
画像にあるようなヤスリの断面が扁平なひし形状<>のダイヤモンドヤスリで刃の部分を研いでいきます。
刃を研ぐときのポイントは、鋸歯の谷の部分にヤスリをしっかりと当てて一方向に押し出すように研磨していくことです。
刃の谷の部分の溝が摩耗でなくなりかけていたり欠けてしまっている場合は、ヤスリを前後させて先に溝のラインを作り出してから、刃をつけるようにするといいですね。
鋸歯は、刃の溝が多いのでなかなか根気がいる作業ですが、結構無心になれる作業でもあります。
上の画像は、鋸歯を研ぎ終わった段階のものです。
歯の裏からみるとしっかりと鋸歯の山谷がしっかとできているのがわかりますね。
これぐらい歯がつけば草を刈るのも問題なく使えます。
本当ならここまで錆びないように普段からメンテナンスをしているのがベストですね。
このサビサビのノコギリ鎌もこれから使いながらメンテナンスしていくともっと使い勝手のよいノコギリ鎌になっていくと思います。
失敗しないノコギリ鎌の選び方のポイント!
今回は、百均のノコギリ鎌を試してみましたが、鎌としての切れ味は悪くないです。
しかしながら、刃の部分の鉄の質が価格なりという部分があるので、刃が傷みやすいですね。
すぐにメンテナンスが必要になる印象です。
あと刃全体の厚みが薄いので太い宿根草の根っこや密集しているイネ科の草をまとめて刈るときに力が湾曲してしまって力が分散してしまいます。
選ぶなら肉厚の刃のノコギリ鎌がベストです。
ホームセンターなどにいくと何種類かのノコギリ鎌が売られていますが、選ぶ時に刃に力をかけてみてどれくらい曲がりやすいか試してみるといいと思います。
安いノコギリ鎌は、少しの力で刃が湾曲してしまいます。値段が高くなればなるほど刃がしっかりとしている印象を受けると思います。
あとは予算との兼ね合いで使用頻度などとも考え合わせながら選ぶと良いでしょう。
ぜひ選ぶ時のポイントにしてもらえれば思います。
あとは、最近よく見かけるようになったステンレス製のノコギリ鎌と鉄のノコギリ鎌でどちらが良いのかというところです。
どちらもメリットとデメリットがありますねが、初心者さん向けという点では、ステンレス製のノコギリ鎌がはじめに持つものとしては、おすすめです。
初心者におすすめする理由は、サビないのでメンテナンスが楽というのが大きいです。
こういうステンレス製ノコギリ鎌を持っておくと使用頻度によりますがかなり長期間使えると思います。
道具にこだわってメンテナンスも楽しみたいという場合は、鉄製(鋼製)のノコギリ鎌がおすすめです。
例えば、こんなノコギリ鎌です。
ご参考までに(^^)
ノコギリ鎌などの刃物道具は、基本的に値段に比例してモノとしては良いものだと思ってもらって間違いないです。
あとは、自分の使う頻度や技量に合わせて選んでもらえればいいのかなあと思います。
まとめ
ノコギリ鎌の刃研ぎのメンテナンス方法について紹介してきました。
畑作業が終わって使い終わったら、軽く水洗いして土や泥を落として、刃の状態を確認すると良いですね。
歯の摩耗や傷みがあればメンテナンスを心がけておくと道具が長持ちして使い勝手が良いものになっていきます。
ノコギリ鎌がなんか使いづらいなあと思ったらメンテナンスに挑戦してみてください。
ノコギリ鎌の選び方については、あまり値段が安いものを買うよりは500円~1000円代のものをはじめに買っておくほうがあとから後悔はないと思います。
使っていくとだんだんと道具にも愛着がわいてきて菜園ライフにも楽しみが増えると思いますよ(^^)
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