夏野菜の定番・きゅうりの種とりの方法とその保存方法について普段やっている方法について紹介していきます。
種とり用のキュウリの選び方
種とり用のキュウリの選び方で重要はことは、2つだけです。
- ① 栽培中に花がいっぱい咲いているときに形の良いきゅうりを2,3本選ぶ
- ② 選んだきゅうりが全体的に黄色になって完熟してから収穫する
①については、キュウリは受粉していなくても実がなるので花がいっぱい咲いて虫たちが飛び回っているときに種とり用のキュウリを選ぶと間違いがないです。
それは、確実に受粉している可能性が高まるからですね。
②については、しっかりとタネを充実させるために樹上で完熟させる必要があります。
キュウリの種とり時期はいつ
これは、ポイント②と関連しますが、実がしっかりと黄色になった時期が収穫時期です。
収穫後もさらに1週間ほどは、日陰の風通しのよいところで追熟させます。
信州小諸にある当園では、毎年10月上旬ごろに種とりを行っています。
キュウリの種とりの方法
しっかりと完熟させたキュウリを包丁などで縦に半分にします。
この時の注意点は、一気に包丁を入れて半分にしないことです。
皮の部分だけ切るという感じで半分だけ切れ目をいれて、あとは手で半分に割くという感じです。
一気に包丁を入れてしまうと大事な種まで傷つけてしまう可能性があるので要注意です。
半割したキュウリの種の部分をスプーンか手でボウルなどにかきだしてください。
それをビニール袋に入れて、2,3日常温で発酵させます。
あまり発酵させすぎると発芽してきてしまうので、2,3日が目安です。
発酵が進むと小さな気泡がたくさんでてきます。
この発酵という過程をいれることで種を包んでいるゼリー状のヌルヌルしたものが取れやすくなりますよ。
発酵させたらザルなどにあけて軽く水洗いしてからボウルにいれて、選別します。
ボウルに入れると浮いてくる種があるのでそれらは、捨ててください。
底に沈んでいる種がしっかりと充実した種ですのでそれらを選別します。
洗い終わった種は、キッチンペーパーなどで水分を取ってから、陰干しします。
よく乾燥させるようにしましょう。
キュウリの種の保存方法
乾燥後の種は、チャック付きのビニール袋か蓋つきビンなどに入れて密閉して涼しいところで保管します。
自宅であれば、キッチンの一画などあまり寒暖差がないところが良いでしょう。
キュウリの種の保存期間は、保存状態が適切であれば約5年ぐらいと言われています。
さすがに5年間保存したことがないので確認していませんが、2,3年は問題なく保存できます。
ただ年数が経つほどに発芽率は、悪くなるのでできるだけ早めに使い切るようにしたほうが確実です。
おわりに
夏野菜の定番・きゅうりは、自然農でも虫や病気の被害があまりなく育てやすい野菜です。
種もとりやすいので、固定種のキュウリを育てて種とりを継続していけばより環境にあったキュウリが育ってくるようになります。
自家採種の手始めに挑戦してほしい野菜ですね。
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