今回は、栄養が豊富で育てやすいヘーゼルナッツの育て方を詳しく、丁寧に紹介します。初めての方でも安心して栽培ができるように、ポイントを詳しく説明していきます。
ヘーゼルナッツって何?
ヘーゼルナッツ(西洋ハシバミ)はカバノキ科の落葉樹で、世界三大ナッツ(アーモンド、カシューナッツ、ヘーゼルナッツ)の一つに数えられています。ビタミンEや体に良い一価不飽和脂肪酸(オレイン酸)が豊富で、健康効果が高いことで知られています。特に、イタリアのピエモンテ地方で栽培されるトンダ・ジェンティーレ種は味が良く、品質が世界的に評価されています。
ヘーゼルナッツ栽培のメリット
- 無農薬・無肥料で栽培できるため環境に優しい
- 管理が比較的簡単で、初心者や高齢者でも育てやすい
- 加工品として高い付加価値があり、ブランド化しやすい
育てるのに適した条件
- 気候:耐暑性・耐寒性があり、日本の北海道南部から九州まで広く育てられます。
- 土壌:水はけの良い土が理想的で、砂50%、泥40%、粘土10%程度の割合が理想です。弱酸性~中性(pH5.5~6.0)がおすすめ。
植え付けの手順
- 植える時期:11月~12月(晩秋)または春先(2月~3月)の新芽が出る前。
- 土の準備:直径と深さが50~70cmほどの穴を掘り、栄養分の豊富な培養土を入れます。無肥料栽培を行う場合は、掘り上げた土に腐葉土、堆肥などを混ぜてから埋め戻すと良い。
- 苗の準備:苗の根を半日以上水につけて、十分な水分を吸わせてから植えます。ポット苗の場合は植え付け前に30分程水につけてから植えると良い。
- 植える方法:植える際に、土と根がよく密着するようにしっかりと上から土を押さえる。最後に苗の根元に水を与え、根がよく定着するようにします。
木の形の整え方と剪定方法

ヘーゼルナッツを育てる際、主に以下の3つの方法で仕立てることができます。
- チェスプリオ方式(自然株立ち)
- 自然な形に育てるために幹を3~6本残します。
- 手間は少なめで済みますが、枝の管理は手作業が中心となります。
- ヴァーゾ・チェスプリアート方式
- 主幹を1本だけ残し、地上30~60cmの高さで枝分かれさせます。
- 機械化が可能で管理作業が容易です。
- アルベレッロ方式
- 主幹を1本残し、地上70~100cmで枝を分けます。
- 栄養豊富で耕作環境が整った土地に最適です。
どの方式でも、剪定によって樹木の健康と収穫量を維持できます。剪定は毎年の枯れ枝や弱った枝の除去、枝を適切な長さに調整することがポイントです。
収穫と加工方法
- 実は9~10月頃に収穫し、1週間~10日間、十分に天日干しします。
- 乾燥した実は殻を割り、中の実を取り出してローストすることで、さらに香ばしく美味しくなります。
- お菓子への加工が主流で、ヘーゼルナッツチョコレートやペーストなどが人気です。国産ヘーゼルナッツとしてブランド化することも可能です。
病害虫への対策
病気や害虫はほとんど心配ありませんが、6~7月頃にはコウモリガが発生する場合やカミキリムシによる食害があります。発見したら早めに取り除きましょう。また、地域によっては野生動物による被害があるため、網や柵を使った保護も検討が必要です。
当園では、カミキリムシの被害があり弱い苗は枯れてしまったことがあります。その場合は、翌年まで様子をみてひこばえがでてくることがありますので、復活することもあります。
まとめ
ヘーゼルナッツは健康志向が高まる現代社会において注目度が高く、日本の気候にも適しているため、初心者の方でもハードルが低く取り組める作物です。
ぜひ地域の特産品として、ヘーゼルナッツ栽培にチャレンジしてみてくださいね!
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